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発行:

一般財団法人 言語交流研究所 ヒッポファミリークラブ

東京都渋谷区渋谷2-2-10 青山H&Aビル 3F
公式サイト https://www.lexhippo.gr.jp/

会報誌「まいにち多言語」はヒッポファミリークラブ会員向けに編集・発行しています。活動やイベントについてのお問い合わせは一般財団法人 言語交流研究所・ヒッポファミリークラブへお願いいたします。

01

大人も赤ちゃんのように

ヒッポを見つけたのは娘2人がまだ小さかった30年前。講演会を聞いてひっくり返り、その日のうちにヒッポをやろうと決めた。1年後に息子も生まれ、家族でヒッポを楽しんできた。たくさん受け入れをし、家族交流や、子どもたちはヒッポの高校留学YLやWIPにも参加。娘はオーストリアで保育士、息子はロシアで小学校の先生のお手伝い。そんなWIPにいつか私も行けたらいいなと思っていた。

私は保育士を40年間続けてきたが、昨年3月に定年退職。前年から準備を進め、いよいよ私の番。帰国日を3人目の孫の出産予定日に合わせての3ヶ月の冒険、メキシコのチワワへ。私がWIPでやりたかったのは「Como un bebé」。「赤ちゃんのやることだけやろう」と心に決めて出発した。

メキシコに到着すると当たり前だけど分からない事だらけ。看板を見ても“字が書いてある”程度の認識。周りの会話もさっぱり分からない。でも心地いい。人のことばに聞こえるから。

WIP期間中は毎日オフィスに通い、オンラインヒッポのファミリーを楽しみ、週末は家族と過ごした。小中学校で国際理解授業をやらせてもらったことは地元の新聞にも取り上げられた。

私は6家族にお世話になった。最初のホストママはキッチンに立つと私にスペイン語で何やら話す。分からないけど大波でとらえて、オリーブオイルを持ってきてみると「よくわかったね」と褒めてくれる。別の日はちょっとことばが違う。リンゴを持ってくるとこれもまた褒めてくれる。単語はわからない。でも褒められるのが嬉しかったし、何よりママに喜んでもらいたいと思う方が強かった。

繰り返しの中で分からないけど分かっていくのを感じる。字が書いてある事しか分からなかった看板も、読んでみたくなる衝動に駆られるようになった。一つ一つ文字を追っていくとホストパパも「そうそう!」とことばを重ねてくれる。昨日より今日、今日より明日と少しずつ分かることが増えて、今まで自分の中に溜まっていた音が何かのきっかけで引き出されていく。3ヶ月経った頃には看板を見ると看板そのものが向こうから情報を持って自分に近づいてくる感じがした。

10月の終わりに帰国し孫が生まれた。3歳と2歳と0歳の孫たちの振るまいも含めて自分のメキシコでの赤ちゃん体験が重なる。帰ってきて1ヶ月くらい経った頃には面白いことがあった。スペイン語では「ヨ」と「ジョ」の発音が曖昧になる。メキシコにいる時はどうやら曖昧な中にいて何とも思わなかったのに1ヶ月したら、それを聞き分けるようになった。日本語の耳になってしまったらしい。人間の仕組みっておもしろいなぁ、と改めて思った。脳はエコにできている、ということばを思い出す。

メキシコヒッポを見てから、フェロウになりたい、という思いが強くなった。赤ちゃんの方法を垣間見ることができたことで、ヒッポのやり方に確信が持てたからかもしれない。まだまだ知らないこと、わくわくをヒッポの中に見つけていきたいと思う。

(U. Y.さん/埼玉県・ぱおぱおF)

02-1

ヒッポの高校留学&高校留学受け入れ

オーストラリア

私の世界が広がった

出発の日を心待ちにしていた2020年。世界では新型コロナウイルスが流行し、留学が難しい状況となりました。1年待って翌年の2021年、念願のYLがスタート。

到着して、お母さんがタイ人だと知り、オーストラリアでタイの文化に触れるとは思っていなかったので驚きました。その上、私以外に中国人、ベトナム人の留学生がいて、家の中では4カ国語が飛び交っていました。お陰でいつの間にかタイ語も話せるように。例えばアロイマーやマイペンライ、お母さんが子どもによく言っていたレオレオなど。中国語、ベトナム語では何て言うの?と聞いたりもして多言語に広がっていきました。今はオーストラリアだけでなくタイやベトナム、中国、学校にはドイツ人留学生が多かったのもありドイツにも行ってみたいです。

家族は大きな愛で包み込んでくれました。私が泣いていた時、お母さんが「私はあなたのお母さんだからね」と言ってくれて、中国人留学生も「私はお姉ちゃんだよ」と声をかけてくれてすごく嬉しかったし安心しました。

YLで大事にしていた3つのキーワード。「どんなこともどうにかなる」「私の場合、何も考えないくらいがちょうど良い」「1mmも後悔しないYLにする」。自分自身と向き合い強くなれた今だからこそ、さらに自分の世界を広げていきたいです。

(S. A.さん・高2/静岡県・サマサマF)

アルゼンチン

帰国した瞬間の羽田空港での動画

溢れる躍動感をご覧ください。

(K. K.さん・高3/東京都・アチャヘF
N. K.さん・高1/東京都・ラササヤンF)

スウェーデン

in Japan生の12月のレポートより

(E. S.さん・高1/大阪府・箕面Bocacho F)

03-1

冬の家族交流

02-2 ベテランフェロウ

今思うのは、行く前の自分と今の自分は明らかに違う!

初めてのメヒコにWIPで行こうと思ったのは、ファミリーからYLでメヒコに行った子と一緒にメヒコ報告したかったから。でも迷ってなかなか申し込めないでいたら、「今ここで行くってメールを本部担当者に送りなさい」ってファミリーで言われて、その場で申し込みました。

息子2人がアメリカでのWIPを経験しているので、最初の1週間、ボストンに滞在。ボストンでは若き日のさかっちゃん(ヒッポの創始者 榊原さん)を想い、ノスタルジーさえ感じました。あと、ホストがフェロウを目指していて、ヒッポについて語り合ったり、公園での体験会に参加したり、息子たちのホストファミリーとバーベキューしたり、ほーんと“ヒッポ”でした。

次はメキシコに3週間。2件目のホストに引っ越す時、1件目のママが「そんな都会でやっていける?」って心配してくれた。どっちの家族もことある毎に兄弟で集まってご飯食べたり歌ったり踊ったり、報告で聞いてた通りだったけど、それがこんなにも幸せだとは思ってなかったかな。本当に行って良かった。

(F. I.さん・フェロウ/千葉県・ルパルク・スリダF)

02-3 大学生メンバー

このことばが今の私の軸になっている

このことばが今の私の軸になっている

Ciao Tutti!!私はこの4月から社会人になります。私は本部で月2回、大学生中心で開催しているBubbleファミリーのフェロウを3年間やってきました。YL準備の頃から大学生になっても行き続け、自然な流れでフェロウに…。でもまさかのコロナでやったこともないオンラインへ。何をしよう、どうやって人を呼ぶの?と頭を抱えながら、みんなと一回一回を作ってきました。いや~適応能力めっちゃ上がったんじゃない?(笑)そして全国各地の人、特にYouthと繋がって、仲間がたーくさんできた!!!!

私は2017年にYLでイタリアに行きました。やっぱり辛いこともたくさんありました。ホストママが「せっかくイタリアを選んで来てくれたんだから辛い経験をする必要はない。辛いなら逃げなさい。自分がやりたい方を選択しなさい」と言ってくれました。でもただ「逃げる」のではなく、逃げた先で自分のやりたいことを全力でやることによってより良い方向へ「選択」をしたということにすればいいと学びました。私の高校生の頃からの夢は教育に関わる海外協力隊に行くことです。4月からは軽度の障害を持つ子どもたちの放課後学童の指導員をします。実務経験や保育士免許の取得。なんでもやってみよう、それが全部自分の夢に繋がっていくのではないかと思います。Grazie Mille.

(I. Y.さん・大4/神奈川県・カンターレF)

03-2 新人フェロウ

大家族のお母さんみたいに

ファミリーは「多言語の公園」というが、公園なのに決められた曜日・時間しかオープンしてない…それなら数を増やせばいいじゃん!私がファミリーを作って!ドンと構えてワハハといつでも笑っている「大家族のお母さんみたい」なフェロウになりたいと、2家族の入会でファミリーをスタート。ファミリーでは、1人が歌うと同じ曲を別の子も歌う。大人も“台原二丁目”と聞こえてきた音がある場面を、何語かも知らずリクエスト。マイクタイムでは聞こえた音の話、子どもの自然習得の様子、楽しい話は尽きない。「うちの娘(4歳)は寝る時はお気に入りのマテリアルをたっぷり1時間聞いてから寝て、車の中では日本語のバスの場面をリピートでかけながら音源よりも先にセリフを言ってる」とトホホ顔で言うママ。その娘さんは、ファミリーでは「しなーい!」とマイクを持ってくれない。でも日本語のバスを流すとママの後ろで小さく口が動いてる(笑)。始めはママの背中に隠れて絶対離れなかった。それが今は他のメンバーと遊んでいる。

今まで他の子に興味がなかった。でもファミリーを始めてこの一年で大人も含めメンバーがどんどん変化していくことがおもしろくて楽しくて嬉しい。我が子の成長を見守っている気分。私もしかして「大家族のお母さん」に近づいてきた?

(U. S.さん・フェロウ/宮城県・luana F)

03-3 地域の話題

オープントラカレ・カメちゃんとの出会い

昨年12月に開催された、亀山郁夫先生(名古屋外国語大学学長/ロシア文学)のオープントラカレ講座の作り手を担当しました。先生はヒッポの研究協力者で、今回オープントラカレに初登場。実は以前から偶然にも近隣の輪読仲間と1年1ヶ月かけ、先生翻訳のドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』全5巻2550ページを読破していて、こんなにおもしろい小説を読んだことがない!と思っていました。いつもの輪読仲間と東北地域の皆さんとでチームとなり、「亀ちゃん」と仲良くなりたい!と準備を進めました。ご本人をzoomに招いた準備会では、ロシア愛、愛情の深さ、ドストエフスキーへの信頼など、亀ちゃんの魅力がほとばしっていました。お話を聞いて、喜怒哀楽の中で人類の共通は哀しみであり、その癒えない哀しみと共に生き抜くために、宗教や哲学が始まったのかな?などとも考えました。

本番のテーマは『カタストロフィーと文学』。カタストロフィーとは災厄のこと。亀ちゃんは、文学にはそれを乗り越える力があると話してくださいました。文学を愉しむことで自分の心のあり方を鍛えられるかなぁ。一緒に作り手をしてくださった、優しくて芯のある東北ヒッポ人に心より謝謝&世界の出来事を「黙過」せずにゆきませう!

(S. R.さん信夫留美子/千葉県・真棒F)

04 05

ボクの♥ワタシのマナイマ~な毎日

投稿コーナー:

絵:N. O.さん・6歳

皆さんからの「マナイマ~な毎日」のネタをお待ちしています!
※誌面の都合で掲載できない場合があります。

私が住んでいる水戸は外国の人が目に見えてどっさりいるわけではないけれど、多言語の環境はすぐ身近にあるなと最近特に感じます。いつも行ってるジムにはロシアから来ている女性が数人。「ぷりゔぃえ!」「ハラショー!」なんて声をかけると嬉しそうに笑ってくれてすぐお友だちになっちゃったし、近所を犬と散歩していれば「可愛い!触ってもいいですか?」と声をかけてくれるエジプトの人、フィリピンの人。「どこから来てるの?」と彼らの国を聞いた瞬間に挨拶が口から出るからおもしろい!その音はメンバーたちと受け入れをした時などに教えてもらって大流行した楽しい思い出のある音だから、ホントにすらっとカラダのどこかから出て来ます。どこかにわざわざ行かなくても,構えなくても、多言語のある暮らしに浸れるんだなぁ。(Y. Y.さん・フェロウ/茨城県・あぷりーれF)

息子は、太湖大学堂に2年続けて申し込みましたが、今年はオンライン+飯山交流に。どうしても中国の方とリアル交流がしたくて、友だちと一緒に中華街廣東倶楽部におじゃましました。中華街のアーテイストKさんが国籍をテーマにした「にじいろのペンダント」とモンゴル民話「スーホの白い馬」を読んでくださり、中国語の動画も披露。その日の感じた想いを一枚の絵に大きく描き上げました。ヒッポの子どもたちの多言語自己紹介に中華街の方々はびっくり!みんなでソーラン節とカンフーも披露し、心が繋がりました。一歩踏み出してみてよかった!(K. M.さん/神奈川県・なみなみF)

中国交正常化50周年を記念し、中国長春理工大学・大連沸騰教育諮詢有限公司による多言語動画コンテストの募集があり、55名ものヒッポメンバーが応募しました。昨年12月のオンライン表彰式では、一等賞1名、二等賞2名が受賞し、参加者52名にも賞品が贈られました。
この企画を通してますますお互いの文化への理解が増え、ヒッポメンバーの中国交流への意欲が高まったと感じました。(張英玉/国際事業部スタッフフェロウ)


コンテストの結果発表はこちら
(PDFファイル)

Tufanさんはトルコイスタンブールにあるトプカプ宮殿博物館の主任学芸員さん。トプカプ博物館を訪問する国内外の著名人を案内しています。トルコと日本との架け橋になりたい!ということで今回の来日が実現しました。有田で陶磁器の研究留学している時に知り合った日本人の奥様とお嬢さんが佐賀にお住まいで、佐賀のヒッポにもお立ち寄りいただきました。
みんなでアーチを作ってトゥファンさんにお菓子のレイをかけてお迎え。歓迎会の司会進行は全て子どもたちが担当してくれました。手作りのトルコの旗で、トゥファンさんの紹介もしました。トゥファンさんもみんなにトルコの紅茶チャイを入れてくださいました。伝統的なトルコのチャイグラスまで重いのに持参してくれて、熱々を飲めるようにタイミングを合わせて入れて下さいました。本当に優しい、おもてなしの心をお持ちの方でした。(T. I.さん・フェロウ/佐賀県・カチカチF)

4月からのファミリースタートに先駆けて、1月から仲間になってくれた自慢のメンバー家族を紹介します!
大人も子どもものびのび楽しめる環境が貴重!と、子どもたちと楽しく参加されているあすちゃん&たけちゃんご夫婦。まねっこ上手な2歳の息子さんは、初めて体験会に参加したときから「オラー!」も「カイバイボ」も、なんでもまねっこ!お家でも「マシッソヨ」「ニーハオ」「ウノ・ドス・トレス・クワトロ…」と言っているそう!会うたびに新しいことばが出てくる彼に、周りの大人は大興奮!4ヶ月の弟さんも楽しそうに声をあげています。聞こえてくる音を口に出す、いつも「自然」を教えてくれています!彼らより少しお兄ちゃん、お姉ちゃんたちも刺激を受けて、みんな益々歌うようになりました!これからみんなと楽しく『自然ってどうなってるの?』を見つけていきたいと思います!(H. E.さん・新人フェロウ/愛知県・graciasF)

現在81歳、ニックネームはしゅうしゅうです。定年を機にヒッポに参加するようになり約20年。心がけているのはファミリー一番乗り!目標は休まずファミリーに参加することと、100歳まで元気にヒッポに参加することです!(K. M.さん/愛知県・ノコノコF)

Munaimmer Kids Park(MKP)は多言語の公園で遊ぼう!をテーマにいろんな国のスタッフやインターンと彼らの母語に浸りながら多言語で遊ぶプログラムです。多言語が飛び交う中で意味が分かっても分からなくても周りのみんなをまねっこして遊んでいるうちになんとなく分かってきちゃう!そんな環境を目指してキッズを中心に楽しんでいます。
昨年秋にはコロナ渦以来3年ぶりに会場での開催も実現し、0才の赤ちゃんから大人まで体全身で多言語の音を楽しみまし た♪これから来日する海外からのインターン生やヒッポの多言語環境で育ってきた若者やママたちとも一緒にますます多言語が溢れるMKPを創っていくので、大家 join us♪(井筒まさみ/国際事業部スタッフ)

留学生アリウナちゃんとのご縁で、地元横浜市戸塚で開催したコンサート「モンゴルの音~故郷を探して」。アリウナちゃんとお父さんの馬頭琴、お母さんのモンゴル琴、姉弟のチェロとピアノに加えて、ヒッポメンバー大野さんも篠笛で友情出演、ヒッポの子どもたちも馬頭琴の伴奏に合わせて『スーホの白い馬』を朗読。アリウナちゃん家族で奏でる音楽のすばらしさと愛情があふれ、観客も子連れで参加した方も多く、まさにファミリーコンサートの名に相応しいものに!ばいるーら!(K. N.さん・フェロウ/神奈川県・シオナダF)

5歳の末っ子ちゃんの「ふるさと」の歌声に感動!
05-1

小ネタdeまいたげ

サンフランシスコに住んでいる娘家族の家に遊びに来ています。4歳の孫娘が、「ヒゲ」の単語を知らなくて、”Daddy has spiky(とがった) things around his neck”と!子どもは、知っている限りのことばで、表現するのね。(N. K.さん/神奈川県・町田カーニバルF)

小1の娘は「はくさいは、くさいから食べない!」と言っていましたが、実際には食べてみたら「おいしい♪」と。また、工作で作った「UFOキャッチャー」をファミリーのメンバーに説明するのに「UFOカッチヤー」と言っています。聞こえていても、まだ言えない時期かな。(K. M.さん/東京都・ポンテF)

受験には「メタ活」が良いみたい?!

※「メタ活」とは、ヒッポのマテリアル音源を聞こえてきたとおりに自然に口に出す活動。

受験勉強はつまらなかったので、息抜きによくメタ活していました。本番テスト直前の休憩時間に、英語のバスと英語のジャネットの手紙(ヒッポのマテリアルの一場面)を声に出してメタ活したら、頭の中が英語モードに切り替わって、緊張がとけてリラックスできた。そしてリスニング問題は、問題をメタ活して声に出すとわかりやすかった。高校受験を終えて、「メタ活やっててよかった〜」と思いました!(K. S.さん・中3/神奈川県・あんシャンテF)

私は多言語で入試の面接に臨み、合格しました。私の高校の推薦試験は面接のみ(内申点があることが条件)です。この半年間毎朝メタ活していたことをPRしようと考え、自己紹介はスペイン語、フランス語、英語、その後にアメリカホームステイやフランス留学の夢を語り、見事合格しました。苦手だったリスニングが大好きになりました。(H. N.さん・中3/愛知県・海F)

05-2

ヒッポの多言語キャンプ、今年も大盛況!

06

第9回LMP Youth Tokyoを支えた人たち

ユースメンバー

毎年変化がある、だからおもしろい!

LMPはプレゼンター、スタッフ、本部チーム、フェロウ、そして練習で聴くみんな、本番で聴くみんな…と数千人単位で人が関わって作る。いろんな人がいるからいろんな楽しみがあるのがLMPだと思います。
私はLMPには出演者、司会、パンフレット作りなど色々な形でかかわってきましたが、4回目の今回は司会サポートで完全裏方として楽しませてもらいました。

舞台袖では発表時とはまた違うプレゼンターの顔が見られます。リラックスしている子、バイオリンの弦が切れるハプニングがあった子、緊張しすぎて過呼吸になった子。少しでも緊張がほぐれたらと全員に声をかけました。またプレゼンターの控室では和気あいあいとしていて、出番を待っている舞台袖でも笑顔の子もたくさんいました。
私自身LMPと関わることで、地域や他のファミリーの人たち、スタッフ、いろんな人に知り合うことができました。また大学生が作り手のBubbleファミリーのフェロウになったりとか、新たな仲間ができるきっかけにも。

同時に自分が人から紡がれる物語が好きだということに気づけました。プレゼンの主張の多様性と同じくらい、その人の経験の多様性、感性の多様性がある。しかもそれを知ると、世界がもっと広く見えるようになるし、相手を理解する、尊重する助けになる…ということもわかってきて、どんどん人のことを知りたくなったり、話を聞きたくなったり、そしてその人のことを好きになったり!もっと人と会いたいと思う熱量は増え続けています。

(Y. Y.さん・大3/東京都・あおぞらF)

フェロウ

出場を決めてくれたみなさん、謝謝!

LMPスタッフをやる事になった時、自分の地域(横浜北)からだけではなく、神奈川県からプレゼンターを送り出す?!県内5地区のフェロウ、YLに送り出した親仲間、ユース、YL生の顔を浮かべ、ワクワクが止まりませんでした。募集説明会の告知がされてから神奈川中高大生の会をはじめ、色々なLINEグループに宣伝し、この子の話が聞きたい!と思う子には何度も声をかけまくりました。

参加者の準備のためのLMPカフェを数回開催。今回エントリーが多かった日本の高校に留学中のIn Japan生もホストファミリーとカフェに参加し、不安が期待に変化していったようです。また学校や勤め先の関係で、現在ヒッポの活動をしている地域と育った地域が違うというプレゼンターもいました。準備会にはそれぞれの地域から応援隊が参加して、地域間交流の場にもなっていました。

私は時間が合えば色々なプレゼンターの準備会に参加し、それぞれ準備が違うことを目の当たりにし、自分の世界が広がりました。次回は第10回記念大会!一人でも多くプレゼンターを送り出したい。息子も出場させたい!

(N. A.さん・フェロウ/神奈川県・ディアハッピーF)

07

ヒッポ育ち座談会

M. N.さん(わんぐい)
M. K.さん(かずみ)栃木県・太田ピスタチオF

ヒッポで出会って結婚。夫は岐阜県5歳の時に、妻は中学生の時に埼玉でヒッポと出会う。今は2歳の息子、もうすぐ1歳の娘と家族4人で活動に参加。この春からヒッポのフェロウになって、新しくファミリーを立ち上げたばかり。高校生の時、YLで、夫はアメリカ、妻はフランスへ。

U. T.さん(ともにい)大阪府・uuuuF

24歳社会人1年目。3歳の頃から、一人暮らしをしている現在まで家族と同じファミリーに参加。高校生の時、YLでアメリカに。

K. T.さん(サリー)千葉県・ガンビーラF

5歳から北海道旭川でヒッポに参加。現在は夫と、小1、10か月の息子たち、年少の娘と楽しんでいる。大学時代にイギリスに1年留学。

わんぐい:YLはアメリカだったけど、大学では中国語を専攻。英語を選ばなかった自分を許せるのって葛藤があった。でもヒッポ仲間のお父さんが「英語くんとは親友のように仲がいいけど、中国語ちゃんもお友だちの一人にしてあげたら?」って言ってくれて納得。1日の半分を中国語、半分は英語で過ごす大学生活を送ったんです。就職するにあたり、外国との架け橋的なことができたらいいなと物流の仕事に就きました。新入社員の時、ある部長から中国語でいろいろ話しかけられた。「中国へ行きたい?」とふっと聞かれて「機会があれば」みたいな感じで返したら、翌日、上司に「お前は中国行き決まった」と言われた。

ヒッポで毎週自己紹介をし続けるじゃないですか。「ニーハオマ?」って聞かれたら「ヘンハオ」って言うのと同じぐらいな感じで「機会があれば」って言っちゃった。それで4年弱ぐらい中国で働いた頃、また上司が「お前をミャンマーに推薦しよう」と言うんです。なんかもうパニックになりすぎて「はい」と。ミャンマー語はヒッポにも無いし、どこにあるのかも全く知らなかった。でも、英語も話せるし、中国語も話せるし、他の国のことばだって多少はなんとかなるからとりあえず行こうと思ったんですね。

かずみ:私は幼稚園の先生で、中国、ベトナム、香港、タイとか日本人向けの幼稚園が途上国にいっぱいあって、たまたま中国の広州で働くことに。尊敬できる先生にも出会えたし、子どもたちもかわいいし、一歩外に出たら何か外国だし、漢字書けばなんとか通じるし、すごい楽しくて。この後、大連に行って日本に帰ってまた蘇州で働いて、次は日本で横浜の中華街にある中華学校で働いたの。そこでは日本人1割、7割華僑、2割中国人。日本にいるけど中国。だけど日本のこともできて楽しくて。

わんぐいと結婚して、しょうがないからミャンマーに行くってことに。ミャンマー語はすごく私にとって遠くて、それでも何か嫌ではない。1日中ローカルのバスに乗って市内まで行ったりとか。中華街を発見して、中国語通じるの最高って思って。本当にいろんなことばができて良かったし、全ては無駄にならないって思った。

ともにい:僕、履歴書にね、留学行きましたとわざわざ書いたんですけど、「いや、うちの会社全然海外とか進出しないし、英語なんか何も使わないけど」っていう会社です。

子どもの時はヒッポで同年代と遊ぶのが楽しかったけど、大学生の頃から多世代ってすげえって思うようになって、僕も頼りになるお兄さん、そんな一員であったらいいなって思うようになった。

地元が大阪なんですけど、就活の時に関西以外で仕事を探すようにしたんですね。東京で内定をもらって、よっしゃじゃあ4月から東京や。どこの辺に住もうかな。そしたら毎日ヒッポ行けるやん。でもやっぱり尼崎で働いてくれって言われて、僕の東京ライフは幻に終わった。3月末頃にね、「ともにいが東京に行ってしまう」って勘違いして、ファミリーにたくさん人が集まってきて。ホンマに1年ぶりとか、全然ヒッポ来ないやんって人も来てくれたりして、愛されてたんやなってすごく嬉しくなった。ファミリーのメンバーもフェロウも大好きやから、やっぱり僕はここじゃないとあかんなって思ったんで、社会人1年目、お仕事も大変ですけど、ファミリーの時間には絶対間に合うように働いていきたいなって思ってます。

サリー:中国の子会社でやるプロジェクトに参加したの。現地で新しいシステムの導入が終わって運用を開始ってなった時に、それを担当してくれる現地の経理部の部長さんがすごいいい人で優秀だったんだけど、なんかあからさまに心ここにあらずみたいな感じになっちゃった。なんでだろうと思って、とにかく探ったら、どうも転職を決めたらしい。その人の責任範囲の中にこのプロジェクトをしっかり受け継ぐっていうことが入ってることを、日本人の上司に私からお願いしてちゃんと伝えてもらった。渋々だけど受けてくれて、無事期日までに現地の人だけで回せるようになって成功。

その時にね、周りはやっぱ中国だよなみたいな感じだったの。でも自分の中では絶対糸口があるはずって。共感はできなくても理解はできるんじゃないかなっていう信念みたいなのが自分の中にある。それはこれまで色んな人と出会ってきて、こういう理由でこの人はこうしたんだとか、見えてくるものがあるはずっていう思いが自分の中にあったから。ヒッポで人と一緒にやることの楽しさを見つけられたと思ってます。

(文責:まいにち多言語編集チーム)

08-1

カバ人のつぶやき

私知人の家族が中国の広州市に転勤になるという話を聞いた。新住居が100階建ての高層マンションの88階だそうだ。お子さんが3人いて小学校の低学年、幼稚園、未就園児だという。瞬間「良くないな〜」と呟いてしまった。会社の指示なので拒否できないのだろうが、お父さんの勤務には確かに便利な位置にあるのだろう。しかし住環境としては如何なものか?と思ったのである。

以前より時に触れてお話しすることがあったのだが、高層の場所に住むことについて皆さんも改めて良く考えてみて欲しい。多分風や雨の音は殆どきこえないだろう。虫の音は尚更だ。木々や林・森からの自然の香りなども無いはずだ。

体全体の感覚を五感というが、人間の発達・情操の生育には自然との触れ合いが必要なことは言うまでもない。ついつい目の前の便利さ(通勤・通学・買い物)などのほうに意識が行ってしまい、小さなお子さんの体験・生育のことをうっかり見逃してしまっているのではないだろうか?時々キャンプに行ったり海に行ったりされるのかもしれないが、時々ではなく普段の生活環境が大切なのだ。特に大人になる前の幼い時や青少年時代には、多様な自然や人との触れ合いを十分に体験させてあげたい。

もう一つ、東京の中心地の高層マンションに住む人の話。約4000人がそのマンションに住んでいるそうだが、一人として知っている人はいないという。2年ほど前に東大病院のメンタルヘルス専門の教授の話を聞いた。「この10年少しで、都市部に住む人たちの、メンタルヘルスにおける悪化の割合が増えている」という。

多言語雪の学校の下見に訪れた、長野県飯山線の車窓から見える雄大な自然と雪景色に魅せられながら、都心部などの高層ビルに住む人たちの家族、特に小さなお子さんをお持ちの家族の将来は大丈夫なのかな〜?と改めて考えてしまったのである。

(鈴木堅史・言語交流研究所代表理事)

08-2

海外ヒッポ

韓国ヒッポ:

三世代でホームステイから学んだこと

¡Hola amigos hippo! This is GUGU from Seoul! My 長女 Angel started her first 青少年 homestay this time.

娘は日本語で話す必要がなく、ホームステイがとても楽しかったと感想発表をしました。「일본에 갔으면 일본어는 좀 하고 와야 하는 거 아니야?(日本に行ったら日本語はちょっとやって来るべきじゃない?)」と私は思っていました。しかし私は間違っていました。言語は私たちの究極の目標ではない、と私は思いました。

私は31年間、私たちの家で過ごした数多くのHippo guestを通して成長しました。私の母親Ryuは大阪でホームステイしてきて、ホストママの優しさを見て、(ことばの)訓練よりも娘との関係がより重要であることに気づいたと言いました。娘と友だちのように生きることができることをホームステイを通じて学ぶことになったのです。I want to be a best friend to Angel like my mom.

¡La próxima vez, es México! I will continue my challenge in Mexico someday! できれば母親も一緒に親子三世代で行くHippo Homestayにしたいです。

¡Muchas gracias!

(K. J.さん /호수 ホスF)

LEX México:

México Hippo Memorial Year!

Hola todos! Hao ma? We are so happy! 왜? 今年はHippo Méxicoの25周年と日本とメキシコの交流は35周年 qué padre! 考えると一緒に長い道を歩いて来たね、これからもすごく楽しみにしています。ヒッポはみんなで作っていくからHippo México の祝いも一緒に過ごしたいです。

メキシコのこと大好きみなさんに感謝しています。Entonces… ¡te esperamos en el congreso de 25 aniversario en Huatusco! 8月の4~6日 Vamos a disfrutar todos con corazón abierto

(Fernanda Mares / Coordinator & Fellow)

LEX America:

New Homeschoolers Club in Cambridge

LEX America recently launched our first pandemic-era in-person language club. Many families in the Boston area choose to educate their children at home, and this club seeks to bring these families together to learn languages the LEX way. That’s why it’s called the Home- schoolers Club, but anyone is welcome! The club meets in the park or in the LEX office with masks. Either way, members love dancing, acting out stories, and making drawings while listening to and sharing many languages. Come join us!

(Elizabeth White / Executive Director)

08-3

インフォメーション

MITのスザンヌ・フリン教授が6月に久しぶりに来日されます。コロナ前の2019年以来4年ぶり!26日(月)には東京で、29日(木)には福岡でワークショップなども開催予定です。

スザンヌ・フリン教授について

https://www.lexhippo.gr.jp/what/supporter_detail12.php

モンゴル語のマテリアルはお手元に届きましたか?お家でもファミリーでもたくさん聞いて、みんなでいっぱい歌いましょう。

リアル交流が戻ってきました!青少年交流ではアメリカ・メキシコに加えて、台湾、イタリア、マレーシアが、家族交流ではメキシコに加えてフランスが久々に復活。たくさんのメンバーが海を渡る準備中。

新規交流&Campプロジェクトも続々と!「沖縄やんばる・はまばる 海と森そして大きな空 多言語ネイチャーキャンプ」「モンゴルゲルネイチャーキャンプ交流」「カザフスタン・キルギス交流」。パイオニアならではの冒険が楽しみです。