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発行:

一般財団法人 言語交流研究所 ヒッポファミリークラブ

東京都渋谷区渋谷2-2-10 青山H&Aビル 3F
公式サイト https://www.lexhippo.gr.jp/

会報誌「まいにち多言語」はヒッポファミリークラブ会員向けに編集・発行しています。活動やイベントについてのお問い合わせは一般財団法人 言語交流研究所・ヒッポファミリークラブへお願いいたします。

01

“ファミリー”で育つことば


Guten Tag!ドイツに行ったはるです。私の留学は今までの人生で1番充実して楽しい時間でした!

私の準備は地域の3人でメタ活※することから始まりました。一緒に行く同期の22生にもたくさん出会い、みんなが自分の準備を自分で見つけて行動しているのを見て、ヒッポの多言語マテリアル音源をずっと部屋で流し始めたり、いろんな地域のヒッポの集まり“ファミリー”に行ったり、人前でお話をさせてもらったり、私の生活は180度変わりました。Wir sind da!(着いたー)とか、Los geht’s!(Let’s go!)とか、ドイツで言いたいフレーズをたくさん見つけました。Wir sind da!とドイツで言えた時すごい嬉しかった!

ドイツでは新しい街、ことば、文化、初めて会う人、毎日驚きと発見のオンパレード。“Sei vorsichtig!”というドイツ語。初めて聞いたと思っていたのに、シャワーを浴びている時にふと“Sei vorsichtig! Du machst ihn ja kaputt!(あっ、だめ。壊れちゃう)”という音源のフレーズが急にがぱっと頭の中で綺麗に流れて「聞いたことあった!」となって驚き。あまり意識して聞いてなかった場面なのに!

まだまだ分からないことばかりで落ち込むこともありました。その中でたまにヒッポの音源を聴くと、前よりゆっくり聞こえるようになっていたり、ニュアンスまでわかるようになっていたり、ことばの成長に気づくことができました。時間が経つにつれて、ことばが自分の中に溜まって、わかること、言えることが増えていって、すごく不思議な感覚でした。授業で質問に答えられることが増えたり、友だちと会話が弾むようになり、Du kannst schon sehr gut deutsch!ってドイツ語を褒められることが増えたり。周りの人ともっと話したい気持ちがモチベーションを上げてくれました!

私帰国後も今持っているドイツ語を忘れたくない!と思って、また毎朝オンラインで10分メタ活を始めました。メタ活の後に昨日と今日の出来事をドイツ語で言っていたら、周りの人もドイツ語で言ってくれるように。ファミリーでも、みんながドイツ語で自己紹介してくれたり、昨日と今日のことを言ってくれたり、周りの人も一緒にドイツ語を楽しんでくれているのがすごく嬉しい!もっとたくさんドイツ語話せるようになって、いつかまたドイツに帰りたいです!Toi Toi Toi!!

(S. H. さん・高3/埼玉県・サルーF)

私は、はると同じファミリーでフェロウ(グループの主宰者)をしています。はるはYL出発前から「全部楽しみー」と元気いっぱいで、たくさんメタ活をして、地域やファミリーをドイツ語に浸らせてくれました。特に帰国後は、はるのまねをして、ファミリーでみんながドイツ語をたくさん話すようになりました。「イッヒハーベ ゲシュタン…渋谷本部ギガンゲン タイ料理ゲッゲッセン」という感じで言ってみると、はるがすごーいとほめてくれる。なので誰もが嬉しく自然に話したくなっちゃう!これが本当に楽しい!最近はこれを他の言語でも言ってみようと挑戦中です。

(H. N.さん・フェロウ/埼玉県・サル―F)

*メタ活:ヒッポのマテリアル音源を聞こえてきたとおりに自然に口に出す活動

02-1

春の国際交流

02-2 育休中メンバー

人との出会いが心を豊かにしてくれる

中3でヒッポに入会し、翌年YLでフランスに。大学生の時ヒッポから離れ、社会人になりいろんな国の人と出会う機会があったけれど「日本語、英語、フランス語以外は話しません」という何とも強気なスタンスだった。

第1子を授かり子育てが始まったが、想像していたより遥かに大変。そんな頃、母が「ヒッポに行ってみない?」と声をかけてくれた。第2子の出産を機に再入会。3か月後には、当時1歳&6か月だった2人の娘と、母も一緒に台湾交流に行った。娘たちは日本にいる時と同じように感情表現をし、目の前にいる人たちと交流していた。そんな姿を見て、私も全身を使ってコミュニケーションを取ること、分からないことを楽しんだ。

気づけば週6回ヒッポに参加してる時も。第1子を子育てしていた時の引きこもりがちな私とは大違い。いろんな考え方に触れ、物事を多角的に捉えられるように。例えばフランスではイヤイヤ期を自分の意思を伝えられるようになった大きな成長と捉える。いつも頭にきていたのに、今はどうしたいのか話を聞けるようになった。今後、家族で多言語・多世代の環境の中でどのように成長していくのかワクワクしている。

(N. R.さん/東京都・メラメラF)

02-3 新人フェロウ

家族の仲間とファミリー始めました

私がヒッポに入会したのは2022年の3月。私の地元のヒッポの活動はまだオンラインのみでした。画面上では地域も越えてたくさんの人に会えたのですが、だんだんリアルに人に会いたい、交流に行きたいという気持ちが膨らんでいきました。その後、サマージョンキャンプに参加。たくさんの人に出会うことができ、その中でフェロウになることを決める出会いもありました。

そんな始まりだったからか、私は“みんなで一緒に”が大好きです。みんなで一緒にするメタ活もSADAも大好き。そして正解のないことでもみんなで話して考えて、見つけるのが楽しい!そんな思いがメンバーにも伝染したらいいのにな~なんて思いながらファミリーをしています。

今年の春、青少年交流でベトナムへ出かけた中1のメンバーがいます。準備ではとにかくベトナム語と仲良くなろう!たくさん音に浸っていこう!と、ファミリーでもたくさん歌いました。するといつの間にか、小1の弟がベトナム語の自己紹介ができるようになり、他のメンバーからも「シンチャオ」「カモンニュー」ということばが出てきました。本人もいろんなファミリーに出かけるようになり、帰国後の報告ではたくさん話を笑顔でしてくれています。みんなでベトナム語に近づけたことがとても嬉しかったです!

(H. H.さん・フェロウ/三重県・ながもちF)

03-1 お父さんメンバー

感動!の自転車家族Pasche Family

世界中を自転車で旅するスイスの家族、パッシュファミリーと出会ったのは長野県飯山での「多言語雪の学校」でした。その家族が驚くべき方法で世界を旅していることがわかったのです。2010年以来、旅の途中で二人の子どもも生まれ、家族で旅した距離は92,000km。

この後、千葉・横浜・富士山など日本を下って、四国・九州を周って、12月大阪に到着すると聞きました。その途中で、急遽渋谷のヒッポ本部と横浜戸塚地域でメンバーを対象としたトークショーを開催できないかとお願い。戸塚では我が家に数日ホームステイしていただきました。お客様のような雰囲気ではなく、親戚より親しい本当の家族のような感じのホームステイでした。自分から料理を作る提案をしたり、しかも自分たちの荷物の中から材料や調味料を出して惜しみなく提供してくれました。二人の娘さんたちもとても素直で、メンバーの子どもたちとすぐ遊び始め、そこにはことばの壁はどこにも存在していなかった。

家族はドイツ語、フランス語、ロマネスク語と英語などを話し、旅の途中でその他に獲得したことばもいっぱいあったそうです。Open Heart and Open Mindだね。素晴らしい家族との出会いでした。

(Y. K.さん/神奈川県・チャオチャオ F)

03-2 家族で受け入れ

モンゴルのハンナちゃんとの出会い

我が家では2回目の受け入れ。11日間、本当に家族として過ごしました。何気ない家事を一緒に手伝ってくれる姿や、子どもが椅子の上や押し入れに入ることを止めるのではなく、落ちないように横で見守ってくれる姿には驚きました。大人顔負けの対応力。一方で、疲れたらそのまま顔に出るところも全部愛おしく、幸せな時間でした。

モンゴル語と日本語のみでやり取りしているうちに、文章になっていなくても、単語の組み合わせでお互いに言っていることはわかる。他の人には通じなくても家族間では通じるという体験ができました。ハンナの日本語も単語単語だったことばが中盤からは文章になりました。楽しかったことや幸せなことを一生懸命に話してくれるハンナがかわいくて、私も子どもたちもモンゴル語を話したい!モンゴル語で気持ちを伝えたい!と思うようになりました。

ハンナが帰った今でも、我が家ではセーヘンアンメルスノー、セーヘンアンブラーレ、オチタラー、ツゲレツゲレなど、たくさんハンナから貰ったモンゴル語が自然と出てくる。音源からも音が聞こえてくる。初めての経験。本当におもしろい!

(K. S.さん/東京都・ポコアポコF)

04 05

ボクの♥ワタシのマナイマ~な毎日

投稿コーナー:

絵:N. O.さん・6歳

皆さんからの「マナイマ~な毎日」のネタを
お待ちしています!
※誌面の都合で掲載できない場合があります。

入会して1年になる父子です。 5歳の息子は毎日ヒッポに行きたいー!父の私は、前は雑音にしか聞こえなかった韓国語を仕事の場で話すようになり、ヒッポで世界が変わりました!今は、家の近くの3つのファミリーに出来る限り参加しています。大人の男性は私一人だけど、性別年齢国籍分け隔てなくファミリーとして受け容れ、何でも褒めてくれる得難い友達仲間と共に親子一緒にヒッポを楽しんでます。
 ヒッポを4歳で始めた時、「僕は日本語しか話せない」と広い世界を知った息子は、あっという間に韓国語、スペイン語、英語で自己紹介するようになり、家ではSADAを歌って踊っています。今では生活の中心がヒッポで、ヒッポのない生活はもう考えられない感じ。2年後韓国親子交流に行く時には、色々話せるといいな〜(H. T.さん/福岡県・ファンタスティコF)

ヒッポに入会して2ヶ月半。突然、家にスピーカーが3台も流れている。環境の変化に驚いたのか、「スピーカーを止めて」と6歳の娘は激怒していたけれど、今ではスピーカーのオンオフは娘の担当。
 モンゴルから来ていた少年にファミリーで出会う。娘にとってはことばが通じないお兄ちゃんに会うのは初めてだけど、遊んでもらったのがとても嬉しかったようで、保育園で「モンゴルのお友だちができた」「ことばが通じなくてもお友だちになれるんだよ」とクラスのお友だちに言っていたと先生から聞いた。
 少年に会うのは最後と娘に伝えると、お手紙を書きたいと。たくさんの絵を描き、少年の名前と自分の名前を、ローマ字を書いた事が無いのに、一生懸命書いて渡す事ができた。国旗を見て「お兄ちゃんの国はどれ?」と聞かれたり、彼女のアンテナがたくさんの事をキャッチしようとしている事が感じられる。(H. Y.さん/東京都・ボラボラF)

オラ~、雪の学校(雪学)5回、サマージョンキャンプ3回参加してるムーです!最初に参加したのは新小3の時。当時の私は雪学に行くのは不安でした。そんな最初の雪学で起きた出会いについて話します。雪学では最初にトピアホールに参加者全員が集まります。私はお財布を持っていくのを忘れてしまい飲み物が買えず困っていました。するとあるお姉さんが私に声をかけてくれたんです。何に困ってるのかが分かると私にお金を貸してくれました。お姉さんに「お金は必ず返します」と言ったところ、「お金は返さなくて大丈夫だよ。その代わり、もしあなたが大きくなってまた雪学に来るんだったらその時は困ってる子たちを今度はあなたが助けてあげてね」と。本当に驚きました。結局そのお姉さんには未だに会えていません。6年たった今、もしかしたらまたそのお姉さんに会うことができるかもと思って参加しています。(I. A.さん・中3/東京都・ぷかんちF)

4月28日(日)午後、ヒッポの研究協力者で、上智大学教授の木村護郎クリストフさんを講師にお招きして、講演会『多言語のすすめ』を名古屋国際会議場にて開催しました。テーマは「英語と機械翻訳でことばの壁はなくなるか?」。多言語に開かれた心と“隣語🍎”に興味を持つ大切さについてお話しくださいました。外部参加の方はもちろん、メンバーにとっても多言語の必要性を感じる時間となり、「これからドイツに留学に行くが、多文化、多視点は、言語を通しても理解できる、わかる、知れるものだと思い興味が湧いた」「ポイントは相互理解。多言語に触れることで、文化も考え方も違う人を知りたい、理解したいという姿勢が育つと感じた」「ことばを道具として見ると使い方を“身につける”だが、環境として見ると“適応する”になることを知っていることがポイントだ」などの感想が寄せられました。(M. M.さん/中部コーディネーター)

韓国の大学生、Jちゃん、Hちゃんを1週間受け入れしました。彼女たちは玄関の靴もちゃんと並べてくれたり、しっかりこちらを見てお辞儀しつつおやすみなさいと言ったり、うちの子にとっても見習うべき先輩になってくれたように思います。またお金の心配をする2人に、日本では「出世払い」という言葉があるのよと伝えたところ、最後にくれたお手紙に何度も出世払いしますと書いてくれるくらい律儀な2人でした。

うちの娘は中1でアメリカに行き、ホスト家族にも恵まれて、アメリカが大好きになって帰ってきました。だから今後は日本を選んできてくれる子たちに、私たち家族ができる限りのことをして日本を好きになってもらえたらと思っています。そして、日本を好きになってくれている2人には今度はだれかをもてなして韓国を好きになるようにしてあげてほしいです。そうやってみんながつながれば、世界中が丸くなるのではないかと思います。(M. K.さん/大阪府・堺CantamosF)

オラ!WIP(ヒッポのインターンシッププログラム)でアメリカのボストンへ約1ヶ月間ステイしていました。最初はWIPに対して働くイメージが強く、現地での生活が不安だったけれど、実際に行ってみて、ホストファミリーと一緒に過ごしたりヒッポに参加したりと、何も気負わず楽しむことが出来ました。アメリカのヒッポのメンバーと交流する中で、英語も1つではないことに気づきました。スペイン語なまりの英語など、人によって話される英語のアクセントや波、リズムが全く異なり、彼らの英語を聞いたり自分がまねしてみたりするのがとても楽しかったです。英語だけでなく、スペイン語やフランス語など、ホストファミリーからもらうことばがとても多く、今までにない「多言語体験」が出来たと感じています。アメリカでの体験を忘れずに、今後の自分の就職活動やヒッポ活動に活かしていきたいです。(S. R.さん・大3/静岡県・ごろりぃF)

4歳の娘みーこと北欧交流へ。ことば、年齢関係なく誰とでも友だちになれるみーこに「どうしてそんなにすぐ仲良くなれるの?」と聞いたら「お顔を近づけてニコって笑うの。そしたらすぐに仲良くなれるよ!」と得意げに教えてくれました。みんなのおかげで素晴らしい交流ができました。キートス!(O. K.さん/東京都・マナイマ~F)

毎年春になると、高校生と大学生メンバーが3言語以上、8分間で 「ことばと私」「私と自然習得」などのテーマで、大きな舞台に立ってプレゼンをする会”YES!”がある。
プレゼンターは小中学生たちのあこがれの存在!ちびっこたちは、いつか自分も前に出てプレゼンする日がくるんだなあと未来を思う一日。連続で出場する人も半分くらい。今年もどのプレゼンも実に素晴らしい内容で、話題も多岐に渡っていて観客を飽きさせない。彼らのプレゼンを聞いていると日本の未来は明るい!と心から思えました。(K. S.さん/西日本コーディネーター)

10数年ぶりに関西事務所が移転!オープニングセレモニーでは全国のフェロウ・スタッフも集い交流できたことで、関西をもっと濃い環境にしよう!と元気をもらいました。これまでも毎週のワークショップをはじめとして、関西一丸となった活気あふれる場でしたが、真新しい事務所になってメンバーもよりたくさん参加してくれるようになった気がします。これからはオープンマナイマ~オフィスを目指して、関西から広がる多言語の場を広げていきたいと思います。(N. A.さん/関西コーディネーター)

ヒッポのべべフィーから生まれた本『赤ちゃんと話そう!』を盛り上げるプロジェクトが進行中。子育て中現役ママを中心に、インスタで赤ちゃん&ちびっ子たちの可愛いエピソードを発信し始めてまもなく1年。「あるある!」「不思議〜!」がいっぱいです。フォロー拡散大歓迎!(ベベ本プロジェクトチーム)

Instagramアカウント:hippo_akachan

ヒッポ仲間の仲良し姉弟、のんたん(6歳)とジョージ(1歳)がナヌヘン(ヒッポのマテリアルにある韓国語の歌)を踊っているところを絵に描きました。歳の近いのんたんが楽しそうに踊ってる姿に刺激を受けた様です!(I. M.さん・4歳/長野県・おんでばーF)

ヒッポに入って4か月、まるで親戚のような温かさと安心感を感じています。大人は全員「◯◯ちゃんのママ/パパ」ではなく、一人ひとりヒッポ内での呼び名があります。私であればレイチェル、夫はヘラルド、1歳の息子はプエルト。子どもの補佐役ではなく、大人一人ひとりも多言語に取り組むそれぞれの主役。少し大きな子たちはみんな堂々と、でも自然に、そして大人と対等に、日々のことを話したりする姿に感心します。
 地域のコミュニティーの一員になれるというのもかけがえのない素晴らしい魅力です。保育園に通うようになれば「ママどうしの繋がりなどもできるのかも」などとふんわり考えていたのですが、預けるのが比較的早く、お迎えもMAXの18:15だった私は、0歳児クラスの他のママと連絡先交換どころか、顔馴染みになることがほぼないままにあっという間に1年が終わろうとしています。地域に根ざしたつながりというものが必ずしも簡単なものではないと学びました。ヒッポ特有の距離感はやはり日本社会においては貴重な気がします。(M. R.さん/東京都・満天F)

06-1

ヒッポの高校留学 Year Long Program (イヤロン/ YL)

アルゼンチン

赤ちゃんに戻ったみたい

【3月】最近の困りごと。私はまだ“お腹いっぱい”の言い方を知りません。だからお腹いっぱいの時にこれ食べる?と言われたら普通に断るんだけど、“ポキート?”って言われるとポキートなら…って食べてしまいます。でもでも!今、お腹いっぱいの言い方の尻尾まで掴んでて!あと少しで自分のものにできそうです!

【4月】私はこっちで赤ちゃんに戻ったみたいにスペイン語を習得できています。例えば体育で走る速さを測った時にクラスの子がタイムを教えるときゆっくり言う&ジェスチャーもしてくれたから分かりやすかったし、そのタイムを体育の先生にゆっくりだけどスペイン語で伝えたらMuy Bien!!ってほめてくれるし、家族も友だちも私がスペイン語しゃべったらめちゃくちゃほめてくれるし、極め付けは私が名前呼んだら、「ねぇ!今Annaが名前呼んだよ!」って周りの子に言う子もいます。この環境がありがたすぎて私も早くみんなの期待に応えられるように頑張らないと!って思います。(マンスリーレポートより抜粋)

(S. A.さん・高1/広島県・シュガーF)

オーストラリア

好きだと心から思える人たちと出会った

僕の行った高校は中国、インド、ベトナムなどからの人たちが全体の6~7割。両親が中国人だけどオーストラリアで生まれた、みたいなバックグラウンドも珍しくないようです。ずっと英語で話してるのに親から電話が来ると母語にスイッチがくっと切り替わってかっこいい。一番仲が良かった、バングラデシュから8歳の時に来たゾへは、バレーの試合でサーブ決めたらその勢いのままTシャツ脱いで上裸でコート走り回るみたいな楽しい人。そんなゾヘでも最初は日本の友だちとは別みたいに思ってしまっていた。でもある日会話が盛り上がって、ふと“みんなと仲良くなりたい”って思った時があって、心を開くことができて、オーストラリアでも親友ができました。最初の頃は英語が話せないと友だち作りがスムーズにいかないと思ってたけど、大事なのはその人の中の魅力で、その魅力をお互いに好きになって仲良くなるんだなって思った。

大学も海外に行ってみたいなと思い、台湾に決めました。友だちの輪をどんどん広げて最高な大学生活にします!

(Y. K.さん・高3/北海道・金テレF)

06-2

第10回 LMP Youth Tokyo ゴールド受賞者の声

ひとことで変わったゾ~

ナマサヤ~しんちゃん。今マレーシアに戻りました。私は8年前、2016年はヒッポの家族交流でひろちゃんの家にホームステイした。その後コロナの時「ヒッポが全部オンラインになったよ」と声かけてくれて、それからオンラインでずっと繋がって、「LMPしんちゃんまだボレ(できる)よ、25歳まで」と誘ってもらった。

本番9日前、日本に来た。毎日ヒッポのファミリー、色々のところ、みんながどんどんアイデアがもらって。みんな最初はしーんって、しんちゃんが話すのことが全然わからない。でも、みんなのアイデアも一緒に作ると、やっぱパズルみたい。「ひとことで変わったゾ!」って、”クレヨンしんちゃん”みたいなキャラが出た。みんなが一生懸命に、何が着たらいいのって集めてくれた。ああすごい工夫。

初雪も出たよ~。みんなが「しんちゃんがゴールド賞を取ったお祝いの雪かな?」って。本当にいっぱいの思い出が作った。また来るよ~!

(L. S.さん・大学生/マレーシア)

全てのきっかけはチャレンジ精神でした

それはなぜ日本に留学したの?なぜLMPに出ようとしたの?と聞かれたときの答えです。小さい頃からずっと人の前で喋れる人に憧れて、自分もそうなりたいと思っていたのだが、昔の自分は人の前で喋るなんて、ステージに立つことすら怖かったです。しかし、自分ができないと思っているからこそ、やりたくなります。苦手なことにずっと向き合おうとしたあの自分、LMPに出て、今、やっと自分に対して「人の前で喋るのが怖かったあのアミラはもう居なくなったよ!」と誇りを持って言えるようになりました。

(A. L.さん・大学生/マレーシアから山形県に
留学中・おしょうしなF)

07

ことばと人間を自然科学する・今年の春のヒッポの研究活動

東大・MIT・言語交流研究所共同研究

東日本フェロウミーティングで酒井先生が共同研究のことを話してくださることに。司会チームの準備会で、木構造が脳みそを表していると思った私に、一同大爆笑。そんな私も木構造は世界中のどの言語も持っている共通の構造であることを知り、「あっ!チョムスキーの木構造も榊原さんのフラワーモデルもスザンヌ先生の累積増進モデルも酒井先生の文法中枢も同じことを言っているんだ~」ということを見つけました。共同研究のSADAも作りました*。いや~楽しかったぁ~

(N. M.さん・フェロウ/福島県・BoyonBoyonF)

*【SADA作り】ヒッポの多言語マテリアル1音源の歌に合わせて振りを作って楽しむ活動

岩田先生とスペシャルベベフィー!

岩田誠先生「赤ちゃんと話そう!を読んで」

お話を聞きながら、娘のえりが3か月でなぜ「おふろ、はいる」を口にしたのかな?と当時の様子を振り返りました。「赤ちゃんはお母さんの発する音に反応する」と聞いて、私は娘を観察していたつもりでしたが、実は娘が私の事を観察して興味を持ち反応してくれていたのかなと気づきました。服を脱がされて「えりちゃーん、いいよ!」と言われてお風呂に行く、生まれてから3か月間の一連の流れで「お風呂→気持ちいい→大好き!」を体験していたのだなと。そして娘がやった「お母さんを観察する」を、多言語をやる時に私もやっていると思いました。(感想文より)

(I. Y.さん・フェロウ/福岡県・メロディF)

オープントラカレ講座

中村桂子先生「私たち生きものの中の私」

講座では子どもたちが大活躍。「トウモロコシの遺伝子は動いてるってどういうふうに動いてるんですか?(T. K.さん 小1)」「細胞は何からできているんですか?(I. K.さん 小1)」「えらがアゴになるのを初めて知っておもしろかったです(K. M.さん 小1)」。子どもたちからの感想や質問に先生は笑顔で「細胞は知ってる?」「炭素は?」などやり取りをしながら、遺伝子、ウイルス、脱炭素の話などしてくださいました。司会のK. Y.くん(小3)が「生き物によって土が増えていったのがびっくりしました」と感想を言うと先生がその説明をしてくれました。すると彼が「じゃあそれはミミズのうんちっていうことなんですか?」先生は「言ってみればそうね」と。子どもたちの素直でど真ん中の質問に真剣に答えてくださいました。(文責:編集チーム)

オープントラカレ講座

坂東昌子先生「ものと生きものの橋」

科学者が専門分野で分断し、グループごとに同じ意見というところが印象的でした。職場でも縦割りの弊害がありますが、同じだなと思いました。生物の何に興味を持ったかというのが、人によって違うという話がありましたが、違う視点を持つ人が集まって色々と話をすると面白いし、必要なことなんですね。そして、考えることって大事だなぁと思いました。

(感想文より)(O. S.さん/熊本県・嶺嶺F)

オープントラカレ講座

酒井邦嘉先生「AI時代に言葉をどう使うか」

先生が講座ではAIについて話そうと思っていると聞いて、作り手に入りたいと思った。準備会ではみんなが画面から飛び出るほど言いたいことがいっぱい。「部活の先輩へのお礼の手紙をAIに書いてもらってる友だちいるってうちの子言ってたよ」「読み聞かせしてくれるアプリで寝かしつけしてるママ友いるよ」など。

ニュースなどはAIの開発にとても好意的。でもその風潮に違和感を感じる私たち。そんな頃に先生から、子どもたちに「友だちとは何か?」「家族とは?」「人間とは?」「ことばとは?」を質問してみるのはどうかと提案された。早速子どもたちにヒッポのファミリーで書いてもらうと、小さい子ほどすいすい書く。文字が書けない子もママに伝えて書いてもらう。家族とは?の問いに「幸せでいれるようにしてくれる(小5)」「いつでも自分の味方(中1)」「たいせつ(幼児)」。心底驚いた。本番での子どもたちの感想や質問に「この活動をしている子どもたちはさすがですね」とうなる先生。私たちは「人間=ことばが育つ環境とは?」を毎日考え、子どもたちもその活動を共に作っている。体験を通して自分の頭で考えて、自分軸を見つけることが大切。考えること=生きることなんだなと感じた。先生が「心の翻訳機はないんですよね」とおっしゃった。ことばとは【心】を伝えるもの。心がないAIにことばはない。

毎週、想像力をフル回転させながら、目の前の人と遊ぶファミリーの時間。岩田先生のベベフィでも「人間の言語機能の本質は模倣。その模倣とは単なる見様見真似ではない。相手がどう感じているかなどの想像力が不可欠」と。オープントラカレでの中村先生も「【想像力】は人間にしかない力」と。技術の発達は止められない今、自分らしく生きる豊かな時間を取り戻すためにも、リアルな体験を通して、目の前の人と今を、自分らしく想像力いっぱいに生きる貴重な時間=想像力と創造力の多言語の公園をこれからも仲間と楽しくつくり続けていきたい。

(K. S.さん・フェロウ/東京都・キラキラF)

08-1

カバ人のつぶやき

『The LEX / Hippo Way』という表現を2023年秋あたりから使い始めた。きっかけは『マナイマ〜ブック』の“あとがきにかえて―学びのあり方“の英語、スペイン語のタイトルを考える中であった。私たちが40年以上進めてきた多言語の自然習得(獲得)の中から学び、見つけてきたことをいくつかの例を引用しながら紹介している部分である。

その夏に行われ、300人近くのメンバーが参加された“モンゴル・ゲルネイチャーキャンプ”にはLEX / Hippoの経験を長年されている人たち、また教育関連のお仕事の人が少なからずいたのだが、そんな人たちと、キャンプ場の運営主催者であり、モンゴル文化教育大学の理事長の牧原さんや野外活動などのリーダーである二名親方、そして私が加わった席で、教育談義が夜な夜な繰り返された。「ヒッポの皆さんは様々なことに前向きで、ポジティブな姿勢が多く見られます。どのような活動をされるとこのような人たちが育つのでしょうか?」と牧原さんから率直な疑問が提示された。ご自身も30年以上にわたって大学教育を中心に様々な試みをされてきた人である。“年齢縦長の構成が良いのじゃないか?”“野外での自然活動がある”“多言語での自然習得活動が良いと思う”などなど様々な意見や感想が話された。

ヒッポ全体の活動を表現する良いことばは無いものか?と私も以前よりなんとなくモヤモヤと考えていた。その際に浮かんで来たのが『The LEX / Hippo Way』である。単なる多言語の獲得活動だけではない、一人ひとりの人間や家族全体が一緒になって育っていく活動であるという事は、メンバーの皆さんから折に触れて表現されてきているが、そのことを一言で表すのは難しいかもしれない。しかしながら、LEX / Hippo全体を考えていくときにこの表現が良いかもしれないと思ったのである。今後も時間をかけてこのことばの意味を皆さんと一緒に考え、広めていきたいと願っている。

(鈴木堅史・言語交流研究所代表理事)

08-2

海外ヒッポ

韓国ヒッポ:

リアルでファミリー活動を再開しました

¡Hola!昨年の冬、日本に青少年交流引率者として行ってきました。4年ぶりにリアル青少年交流が始まってとても嬉しかったです。名古屋は10年前にも青少年交流の引率者として行っていて、ホスト家族、ヒッポの友達にまた会えてとても幸せでした。日本のお正月を初めて経験しました。

무엇보다 즐거웠던것은 4년동에 한번도 일본어를 사용하지 않았는데 내 입에서 일본어가 나오는 것이었다. ‘어떻게 내가 일본어로 말할 수 있을까?’ ‘내 몸속 어딘가에 남아 있던 다언어가 상황에 맞춰 나온것은 아닐까?’ 이것이 자연습득이라는 생각이 들었다. (4年間使わなかった日本語が私の口から出てくる楽しさ!どうして?これが自然習得と思いました)

Through this exchange, hippo activities were resumed in Korea. I want to have a fun hippo activity slowly.

(A. U.さん・フェロウ/소라 ソラF)

LEX America:

The Board Meeting of LEX America

Hola todos, I would like to highlight a group of people who work tirelessly behind the scenes to support our mission – our LEX America directors. At our first in person annual meeting in four years, we welcomed new director, Natsume Steadly. Natsume grew up in a multilingual world — her mother, the late Sumiko “Sumire” Nakamura was a key figure in the development of LEX / Hippo. Natsume has continued her mother’s legacy as a LEX / Hippo Fellow, a counselor to LEX high school students in the U.S., and now as a director. Meet all of our directors at https://www.lexlrf.org/our-people.html. We are grateful to have such a wonderful group of kind, wise, and dedicated supporters. 感謝。

(Elizabeth White / Executive Director)

LEX México:

México Hippo Podcastを紹介します

Bonjour à tous! ¡Hippo México sigue creciendo y estamos emocionados de compartir nuestro proyecto de vida con todos los socios y aquellos que aún no han conocido a Hippo! (世界のヒッポメンバーにも、まだヒッポに出会ってない人にもヒッポを伝えたい!)2年前以上この新しい冒険始まりました。

ヒッポメヒコとポッドキャストでこれまでに取り上げた話題は、el Congreso de Hippo México、メヒコと日本のWIPの経験をシェアー、muchas otras experiencias muy emocionantes。

一緒にヒッポを世界中に広げましょう!ポッドキャストで一緒に話しましょう! Follow us! Watch us in our YouTube “LEX Hippo México” Channel and discover our most recent content every week.

(E. M.さん / Coordinator)

08-3

インフォメーション

多言語マテリアル&書籍キャンペーンがまもなく始まります。『マナイマ~ブック』の中の「学びのあり方」スペイン語・英語・日本語のSDカード&ブックも加わる予定。

今年の7~9月の国際交流&キャンプ。

青少年交流は韓国(飛行機と船の2コース)、台湾、マレーシア、アメリカ、メキシコ、オーストラリア、ロシア(オンライン)、中国太湖大学堂での小学生キャンプ。企画から参加者が考える大学生のプログラムもスタート。

家族交流はメキシコ、台湾、カザフスタン・キルギス、中国大連に、モンゴルのゲルネイチャーキャンプ。

国内サマージョンキャンプはふるさと飯山、無人島釜島と、今年2年目の沖縄やんばる・はまばる多言語ネイチャーキャンプの3コース。

どんな出会いと冒険が待っているかな?

40周年を記念して、東日本ワークショップチームが制作中の『ヒッポファミリークラブの冒険』が間もなく完成。たくさんの方に読んでいただきたいです。