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発行:

一般財団法人 言語交流研究所 ヒッポファミリークラブ

東京都渋谷区渋谷2-2-10 青山H&Aビル 3F
公式サイト https://www.lexhippo.gr.jp/

会報誌「まいにち多言語」はヒッポファミリークラブ会員向けに編集・発行しています。活動やイベントについてのお問い合わせは一般財団法人 言語交流研究所・ヒッポファミリークラブへお願いいたします。

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多言語の音の重なりの中で

多言語の音の波に浸り、たくさんの仲間とかわす多様なことばの中で、大人も赤ちゃんのように自然にことばが育っていく。そんな二家族の体験談を紹介します。

私には娘が 3 人います。長女は現在社会人。次女、三女は双子で高校生。それぞれヒッポのイヤーロングプログラム(略してイヤロン)でメキシコ、スペイン、ドイツへ高校留学しました。2年前に双子の娘たちが留学先から帰国すると、ドイツ語、英語、メキシコのスペイン語、スペイン・アンダルシア地域のスペイン語、日本語…、家の中がここは海外か?と思えるような不思議な感じになりました。

娘たちは私に容赦なく早口のドイツ語やスペイン語で話しかけてきます。私はそれに対して、「si si, claro」「Vale」「ja genau」と相槌を打ったり、「Oder?」「Verda?」を会話の最後にくっつけて言ってみたり、娘の話すことばをまねして「Vamo Vamo」「コモエッタ?」「ケオラエ?」と言ってみたり。Sの音が抜けるスペイン語の方言はかわいくて、ついまねしてしまいます。どれも家族が話す生きたことば!〇〇語と意識せずに、私の体全体にどんなことばの波も交じりながらす~っと入ってくる。『ことばは一つ』という感覚も体で感じています。

コロナ禍をきっかけにヒッポでもオンラインで繋がることが増えて、全国各地のヒッポ仲間やイヤロン生の留学体験報告を聞く機会がたくさんあります。また地元の毎週のファミリーで話すみんなのことばや、家で流れているたくさんのスピーカーからの音など、普段の暮らしの中に多様な音の波が流れています。様々な『音と人』に接する中で、自然と自分の口からも多様な音を発することが加速していきました。

ファミリーでは娘たちの留学体験を、私がドイツ語やスペイン語で話すようになっていきました。また、インド英語、トルコ語、フランス語、タイ語など、その時喋ってみたくなったことばもファミリーでも発しています。喋っているうちに皆が「ドイツ語っぽく音がきれいになっていくね」「急にことばが増えたね」と言ってくれて、改めて自分の変化に気づかせてもらっています。多言語の音の中で自分が今までよりさらに自然体でことばを軽やかに発している感じは、本物の赤ちゃんにより近づけているのかなと思っています。

(S. F.さん・フェロウ/静岡県・ルミエ~ルF)

「会議の英語が聞き取れない」。留学経験もなく、英語初心者の私にとって、それが悩みでした。外資系企業に勤めているため、オーストラリアや香港などさまざまな国の人と英語でオンライン会議をすることがあります。海外ドラマや教材では聞き取れる英語も、それぞれの国や地域の訛りや癖があるからか、会議だと聞き取れない。どうすればこの悩みが解決できるのかわかりませんでした。

昨年の12月に家族でヒッポに入会し、自宅に多言語環境を作って1ヶ月が過ぎた頃、その会議に参加した際「あれ? 英語が聞き取れる?」と感じた瞬間がふと訪れました。日本語や英語以外の言語のメロディやリズムに日常的に浸り、音の波に慣れたことで、さまざまな国の人が話す英語をキャッチできるようになったと気付いたのです。思いもよらない変化に驚くとともに、ヒッポの楽しさを発見した瞬間でした。

(A. T.さん/東京都・ボラボラF)

02-1

青少年オンライン交流2021夏

02-2

新人フェロウ

音を真ん中にしたファミリー

フェロウになって2年半。バラバラな人たちが、一つの事を一緒にやる魔法のアイテム⁈それがSDの音!音を真ん中にすればそれが実現する。毎週のファミリーは宝箱。

入会間もないメンバーはイクメンの夫の報告をしてくれました。「3台かけていたスピーカーは夜には消されていました。でもスピーカーが9台に増えたら、最近は消されません。そして、朝起きてビリビリビンボンボンとマテリアルの曲を歌いながら階段を降りて来たり、私たちがヒッポから帰ると『カバじん(マテリアル物語のキャラクター)いた〜?』とか言ってきます。ファミリーに参加したことないパパに変化が起きてビックリしています」。

あるファミリーで5歳の男の子のママは「私が『What’s your name?』と聞いたら『ゆうき』と答えて、『How old are you?』と聞いたら、『What’s how old are you??』と聞いてきたの」と。すごい!何か聞きたい時にはWhat’sをつければいいということを想像して創造してる!また、あるメンバーは「ミンバイラって中国語なんですね!」と。

S多重P(複数のスピーカーで多言語の音が重なって聞こえる環境)で始めた人たちは、何語何語という境目がなく、線がない。「できるようになってから話すんじゃない」歌いたいから⁈口から出てきちゃうから、出す!自然だよね。

(F. A.さん・フェロウ/東京都・グラッチェッF)

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フレッシュメンバー

家族でことばを歌えばこんなに楽しい

ファミリーに体験に行った日から、多言語を歌うメンバーの姿に口はあんぐり目はテンに!それ以来家族4人でヒッポにどっぷりと。早速我が家もS多重Pを実践!スピーカーを何台置くか?どんな置き方が良いか?など工夫して、“今の所”10畳程度のリビングに、6台程度置くのがちょうど良いみたいです。

家族でことばを歌うのが大好き!その魅力は、あまり深く考えないで出来るところ。何を始めるにしても踏み出すのは大変だけれど、歌うのはハードルが極端に低い!ファミリーでちょっと口に出してみると、みんなに「わぁ〜っすごい!」と無条件で褒めてもらえることが本当に嬉しい。「あの人はあんなところが歌えるようになっている!この人はあんなにスムーズに歌っているぞ!」と刺激をもらってまた歌いたくなります。金曜日のファミリーに加えて、zoomの場にも参加できるのでヒッポは週に5回。それが私たち家族の日常になっています。そのうち家族で役割を演じながら多言語で話す小芝居が出来そう!想像するだけで楽しそうだなと思っています。

徳島といえば“阿波踊り”。「踊る阿呆に見る阿呆。同じ阿保なら踊らにゃ損々」と謡います。それをヒッポに当てはめるならば、「同じカバ(阿保)なら、歌わな損々!」なのです。

(T. T.さん・T. H.さん/徳島県・ぴかぴょんF)

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ヒッポの高校留学Year Long Program (イヤロン・YL)

ホームステイをしながら現地の高校に約1年間通うプログラムYL。
2020年夏秋に出発した34名の高校生たちがアメリカ、ベルギー、ドイツ、スペイン、イタリア、フランス、メキシコ、初のインドネシアから帰国。残念ながら冬出発は叶わなかったものの、1997年から続くこのプログラムが途切れることなく現在に繋がっています。

ドイツ:高校留学で得た新しい価値観

隣の家の屋根にSpat-zen(すずめ)の巣があったのだが、リフォームのため巣を退かさざるえないので、ホストママと巣を作ってあげることになった。木材をのこぎりで設計図通りに切り始めて作り終わるまで2日間、計10時間以上。これが本当に大変で、木は切りにくく、寒さで手の感覚がなくなっていく中で、巣を作り続けた。結局すずめは住み着かなかった。留学前の時間の無駄が大嫌いだった自分のままだったら、何のための10時間だったのかと怒っていたと思う。しかしその時の自分はむしろ満足していた。「残念だけど、まあいいや」と。その理由はホスト家族の人間性にあった。ホスト家族は自分や他人のために長い時間を使える人たちだった。サイクリングに行くために丸一日かけて自転車をメンテナンスしたり、誰かの誕生日には朝早く起きてケーキを焼いたり。その姿が幸せそうだった。ここで重要なのは“自分で決める”点である。自分の意思で決めたことの過程を楽しみ、そこに幸せを見つける。そんなことを自然と家族から学んでいた。私はこの新しい価値観を「意思の先にある幸せ」と呼んでいる。ドイツでの体験は今では自分の幹になり自分を支えている。

(Y. Y.さん・高2/東京都・ソレイユF)

フランス:ことばの発見〈Langues qui m’interessont〉

*マンスリーレポート(留学中に毎月学校やヒッポのメンバーに向けて書く報告レポート)から高校生の面白いことばの発見を紹介します。

ホストママがずっと言っていた「さかま」が気になりすぎて「酒間?」とか思ってたけど、ある日見てたTVで「Sac à main」って出てきた時の衝撃たるや……。「Sac à main」が「さかま」かよ!たまにある日本じゃ有り得ないこの感覚がなんか良いねぇって思った。

授業でも生活でもずっーと気になっていた「par rapport à(ぱはぽr)」がやっと分かった。「静岡は寒いの?par rapport à ici?」って聞かれて、比較してんだー!って気づいて、そっからスッキリ。次の標的は「おとぎめ」←なにこれ。

(I. C.さん・高2/静岡県・ゴザールF)

03-2

フレッシュメンバー

広い北海道でもオンラインで楽しめる

所属の札幌のファミリーから3時間かかる岩内町でヒッポに入会。何気ない毎日に楽しい発見の連続!歌が大好きな娘11か月。初めてSADAの曲を聴いた時、音に馴染みのある英語の曲にはノリノリだったのに、韓国語の曲がかかった途端、不思議そうに一時停止。ことばを聞き分けているんだ!その1か月後には、日本語じゃない大波で「れろれろれろ〜」と。彼女と私のことばの世界はどんどん広がっています。

(M. N.さん/北海道・ウルトラF)

コロナ禍の上に札幌から利尻島に転勤。知り合いも出かける場所もなく、パジャマのまま1日過ごしてしまう引きこもり生活。そんな時にオンラインのヒッポに出会いました。ファミリーのみんなが「オーラ!」と手を振ると娘もニコニコ手を振る。私自身はヒッポの日には鏡に向かい化粧をして、「今日はどの洋服を着ようかな?」と支度し、今では親子揃って週4回のヒッポを楽しみに刺激いっぱいの日々を過ごしています。

(M. M.さん/北海道・ウルトラF)

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留学生メンバー

ヒッポ最高!キャンプは最高の最高!

ヒッポは私の家族のようなもので、ヒッポの一員として一瞬一瞬を大切にしています。ベトナムから埼玉の大学に留学することになって、ヒッポの留学生のメンバーになりました。最初の頃ヒッポを理解するのはかなり難しい。 頭の中でたくさんの質問が出てきました。「これはなんだろ、どゆことなの、何も知らない、なんぢゃこりゃ」。

ヒッポを理解したくてサマージョンキャンプに参加してみました。「Đỉnh của đỉnh」は、ヒッポのキャンプを表すことばで、ベトナムで「最高の最高」を意味します。緊張して恥ずかしがり屋でしたが、元気で楽しい人たちと過ごすキャンプはとても楽しかったです。初めてのホームステイを思い出させてくれて気に入りました。喜びに満ちていました。その後暖らんキャンプにも参加しました。私はもう恥ずかしがり屋ではないことに気づきました。 ヒッポのメンバーのように元気になり、心を開いた。 その時点で「これはヒッポだ」に気づきました。雪の学校、無人島キャンプにも参加します。

(P. N. M. Q.さん/埼玉県・ヌンサランF))

04 05

ボクの♥ワタシのマナイマ~な毎日

投稿コーナー:

絵:N. O.さん・6歳

皆さんからの「マナイマ~な毎日」のネタをお待ちしています!
投稿はこちらまで↓(誌面の都合で掲載できない場合があります)
mainichi.tagengo@gmail.com
①本名(ニックネーム) ②お住いの都道府県
③ファミリーネーム ④所属フェロウのお名前
⑤お子さん&学生の場合は学年も!

2020年11月から留学生として我が家にステイした子ども好きなロシアのM君。毎週一緒に通うヒッポのファミリーではいつも大モテ!子どもたちがまるでガリバーに乗っかるようにして遊んでいました。帰国の頃は互いに心通い、夏のBBQお別れ会で水遊びをして最高にはしゃいだ思い出はファミリーみんなの宝物です。(H. H.さん・フェロウ/愛知県・海F)

ヒッポを始めて6か月。朝、車で出勤途中メタ活しながらドライブしてると、「チャウノンナ、チャウノンノ、エコチクワー」とくっきり聞こえてきた。長くヒッポを続けている妻からは意味を調べちゃダメって言われていたけど、ついスマホの音声検索で調べてみた。そうしたら何とそのままイタリア語が返ってきた!笑顔の絵文字がついていたからよい意味なんだろうなと思った。後々、イタリア語の得意な妻の弟に聞いてみたら「私に言っていますか?もしお困りならGoogleアシスタントと呼びかけてくれるといいですよ」という意味だったみたい。図らずも会話ができていた!!スピーカーから聞こえてくる音をイタリアの人に会って言ってみたい気持ちが日に日に高まっています。(O. S.さん/神奈川県・のればらF)

昨年12月立ち上げ講演会を行い、今年2月のワークショップでメンバー3組目の入会を迎えました。ワークショップのお申し込みが多数となったため、感染防止および積雪対策で急遽会場&オンラインのハイブリッド開催に切り替えました。司会の後ろにZoom参加者が映るように配置し、会場参加者と一体感のある和やかな雰囲気の会になりました。(S. H.さん・フェロウ/神奈川県・こらそん58F)

10年前に高校留学でメキシコに行った子が、現地で落ち込んでいた時にホストパパからもらったステキなことば「¡Hoy es el mejor dia de mi vida!(今日は私の人生で最高の日)」。今ではファミリーみんなの合言葉に。この度ファミリーの仲間がデザインしてくれてステキなエコバックが完成。今でも私は毎日このことばを唱えて元気をもらっています♪(K. M.さん/静岡県・ルミエ〜ルF)

お得なオンライン家族交流♡ロシアに参加しました。私のバディはロシアに住む中国人。それを知った時、実は一瞬がっかり。でも小5の長男は「ロシアも中国もダブルで楽しめる!お得だね」と。会ってみれば私とバディは共通点がたくさん!分かり合いたい気持ちで、気づくとロシア語も中国語も使っている自分がいました。1年前にはハラショーとダーしか知らなかったのに、わかるロシア語がかなりある!⼤学の⼀般教養で触れただけの中国語も自然に口をついて出てきます。
日本語が通じないバディに、「僕たちはロシア語で自己紹介をしたのに、どうしてゾーヤは一言も日本語を話さないの?」と始めのうちは機嫌を損ねていた小2の次男も、ゾーヤが口にした「こんにちは」と「ありがとう」に大喜び!それからは日本語に身振り手振りやロシア語も加えて伝えようとしていました。今も子どもたちは、ロシアに写真を送ろうと言い、ロシアを紹介するテレビ番組を見つけては喜んで見ています。(Y. K.さん/大阪府・カンタモスF)

ヒッポに入ってから約一年が経ちました。みんなが当たり前にわからないことを受け止めている環境に驚いたことを中心に、大学内のプレゼンテーションでヒッポのことを話すことにしました。自分を出しても、人と違っても怒られないというこの環境はすごいなと感じます。初めてトルコ語で自己紹介できた時、それをすごいと褒めてくれたメンバーの反応に恥ずかしさを感じながらも嬉しさも感じました。人と違うことを当たり前のように受け止めていて、年齢関係なく色々なところから吸収しているみんなを見ていると、自分もそうなりたいと思うようになりました。自分のペースで関わっていけるこの環境は、他では珍しいけれど、それがヒッポの良いところであり温かさの源なのかなと思っています。(K. M.さん/大阪府・池田あいあいF)

コロナ禍の中、ヒッポメンバーはオンラインを活用して、遠くに離れている人たちと繋がっています。私は以前から身近な仲間とヒッポの多言語マテリアルを一緒に歌うLINEメタ活をしていましたが、今月から「世界に繋がるメタ活グループ」にも参加することに。最初はどのタイミングで声を出せばいいのか分からず、大海原を目前にただ立ちつくしている感じ。でも私を誘ってくれたフェロウさんが私に自己紹介を促してくれたのをきっかけに、前から関心があったアラビア語を歌うことができました!!今では、早朝からLINEメタ活に入って歌うことが毎日の楽しみです。I look forward to seeing and talking to you online!!(F. K.さん/奈良県・五條F)

自分の歌いたいところを記入して歌ったらシールを貼る「メタ活BINGOシート」。シールを入れる箱も折り紙で作りました。

(K. H.さん・6歳/千葉県・ゆりかごF)

S多重Pのスピーカーを10台設置して数か月後、当時小1だった娘が描いたイラストです。ヒッポのマテリアルのイチローのバスの場面を描いています。登場人物がマスクをしているのが今時ですよね。今は、かばじんの「とべるかな!?」の漫画を描いています。

(I. A.さん/静岡県・やうやう沼津F)

●まいたげホットライン

静岡新聞に掲載されました!

ホームステイで受け入れたミャンマーの学生と食べた「魚のソーメン」をきっかけに海外の料理に興味を持ち、自宅で各国の料理を作り、その様子をまとめた新聞「わくわく新聞」を発行していることが、2022年2月3日付けの静岡新聞・夕刊が紹介されました!

詳しくはヒッポ公式サイト:メディア掲載情報へ

(A. K.さん・小5、A. S.さん・小2/静岡県・ゴザールF)

力作!自己紹介アルバム

(S. Y.さん/神奈川県・みなとみらいF)

ヒッポオリジナルソング作ったよ♪

(A. T.さん/愛知県・シーマF)

小ネタdeまいたげ

電車が大好きな息子(4歳)とお風呂に入っている時に二人でクイズを出し合います。「3たす4は?」と聞くとわからないことがあるのですが、「3両と4両を連結すると何両になるでしょう?」といった聞き方をすると「7両!」と答えられ、さらに「それだと大井町線の電車だね!」と自分の知っているものに結びつけます。(Y. Y.さん/神奈川県・デリシャスF)

3歳の孫。ある日のお風呂の時、じょうろの水がチョロチョロ流れたのを「オシッコみたいね」と私が笑うと、孫の口から「ヲシッコ?」「ヲーシッポ?」我是ヒッポ、と中国語タイトルが引き出されました!(Y. C.さん/静岡県・やうやう沼津F)

ファミリーで、年中の子と小2のお姉ちゃんがけんかをしていて「痛いっ!」と怒っていたので、私が「太痛了!」と言ったら、お姉ちゃんが一瞬私の顔をじっと眺めて、次の瞬間「太痛了!太痛了!」と。聞いた音をすぐに取り込む子どもたちすごい!(S. S.さん・フェロウ/愛知県・フロイデF&ナチュールF)

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ヒッポの多言語キャンプは自然まみれ人まみれ!

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ヒッポファミリークラブ40周年記念イベント

一般財団法人言語交流研究所 ヒッポファミリークラブ発足40 周年を記念したスペシャルイベントを10 月31 日(日)に午前、午後の2 部制で行いました。

《午前の部》

米MIT・東大・LEX / Hippo の共同研究発表会をオンライン開催。東大の酒井邦嘉教授、米MITのスザンヌ・フリン教授のお話を中心に、今回の研究で明らかになった「多言語の方が二言語より脳活動が活発」という発見についてあらためて紹介しました。

《午後の部》

40 周年をお祝いする祝賀会を新宿・京王プラザホテルとZOOM のハイブリッド開催。鈴木堅史代表理事の挨拶の後、感謝の気持ちを込めた祝賀会がスタート。司会進行は平岡一武常務理事と高野加津子が担当。理事・研究協力者をはじめ、世界各国30 以上の団体からお祝いのメッセージをいただきました。

祝賀会のメッセージより(抜粋)

二名良日評議員(乾杯の音頭より)

「榊原さん、皆さん、誰もやらないことをずっと頑張って、いろんな世代の人につながって世界につながって本当にすごいです。乾杯!」

大和田康之理事

隣の国の韓国の人を知らないで、ことばだけでどんどんやることはできない。隣にいる人のところでお父さんお母さんと言える関係が大切じゃないかという発想が榊原陽さんにはあったんですね。

隣人というのは必ずしもいい関係ではありえない。僕の今住んでいるアメリカのカルフォルニアの住宅街でもそうですけれども、隣に居ても一言もあいさつしない人たちもいる。それから非常にお互いに協力し合って、一緒に何かしようという隣人もいる。色々あるわけです。そういう、愛するあるいは喧嘩する仲が隣にあるというのが自然なんじゃないかという発想があって、その裏には敵になるような隣の人も自分の心の中に入れるようにしなきゃいけないという、陽さんの両親からの教えがひそかにあったんだという風に思っています。当時の韓国との交流がいかに大切だったか、特に今の時代にそれを時々みなさんの色々なプランの中に入れて考えていただきたいと思います。

南繁行理事

およそ物事というのは初めの時は理想は高くいろんなことをしようと思うわけです。けれどもそれがだんだんと成長して安定してくる、40 年というのはそういう時期かなと。このヒッポファミリークラブ言語交流研究所ができた当時は渋谷区の松濤に本部がありました。実際の所は道玄坂とか神泉とかあの辺に教室があってですね、「ことばというのは一体なんかいな」という風な感じのことを一所懸命に昼も夜も飲んで食べてしっかりとやってた、そういう気がします。今はその中からだんだんと醸し出されて、良い方向が見えてきたなという気がする。その中でヒッポファミリークラブというのは、結局のところ皆さんメンバーなんですね。そういう人たち一人一人が家族の一員なんだ、そういう中でいろんな人を育み、そしてすばらしい美しいこととか良いことがあったら嬉しいなと喜び合う。この榊原陽先生のその気持ちですね、これが残っている限りは素晴らしく発展するんじゃないかなと思っております。

40 周年祝賀会に参加してくださった来賓の方(敬称略)

岩田誠(東京女子医科大学名誉教授)
南繁行(大阪市立大学複合先端研究機構特任教授)
坂田明(ミュージシャン)
茅野臣平(テレビプロデューサー)
大和田康之(レッドランズ大学名誉教授/Engage Asia 財団理事)
坂東昌子(愛知大学名誉教授・京都大学基礎物理研究所研究協力員)
塚原祐輔(ボールウェーブ株式会社取締役)

長江敏夫(Pharma Business Consultant/岐阜薬科大学客員教授)
二名良日(野外活動家・美術家)
永井清陽(ジャーナリスト)
酒井邦嘉(東京大学大学院総合文化研究科教授)
鈴木淳(電気通信大学大学院情報理工学研究科准教授)
木村護郎クリストフ(上智大学外国語学部ドイツ語学科教授)
竹内昌治(東京大学大学院情報理工学系研究科教授)
二名和王(高校教師)
木村文敏(武蔵野美術大学非常勤講師/ フォントデザイナー)

07

The 8th LMP Youth Tokyo
多言語で世界を、人生をもっとおもしろく!

LMPについての詳細は公式ページでご覧いただけます。
https://sites.google.com/lexhippo.gr.jp/lmp/home

2022 年1 月16 日(日)に第8 回LMP (LEX Multilingual Presentation) for Youth Tokyo がLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)にて開催されました。32 組35 名の若者たち(16 ~ 25 歳)が、多言語(3 言語以上)で、自らの多言語体験に基づいたメッセージを、世界・社会に向けて発信しました。

東京の会場でのプレゼンテーションを基本としましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による日本への入国制限が続く中、台湾・香港・マレーシアや日本全国各地をオンラインでつなぎ、初めて会場とオンラインのハイブリッドで開催しました。プレゼンターだけでなく、オーディエンスも審査員も、会場とオンラインの両方から総勢1,300 名を超える皆さんが参加し、新しい時代のイベント開催の可能性にチャレンジする機会となりました。

世界には多言語体験をもつ若者たちが本当にたくさんいます。自分にとっては普通のことも、他者にとっては驚くべきものであることがあります。プレゼンターは、LMP へのチャレンジを通して、自分の体験の中にあり、そして誰もが持っている、「Unique(唯一無二の)」、「Special(特別な)」、「Extraordinary(並外れて素晴らしい)」を見つけ、自分のことばにほどくことを経験しました。そんなプレゼンターの身体を通して発信される力強いメッセージは、説得力を持って多くのオーディエンスに影響を与えました。

審査員のコメントより

坂田明さん(ミュージシャン/言語交流研究所理事)

「イヤーロング始め、若いうちの様々な経験を5 分間の物語に仕上げ、プレゼンテーションする、その姿にとても感動し、夢や希望に向かっていく若者たちをこれからも応援していきたいと思いました。」

LMP GOLD受賞者 2名

佐藤こゆき(18 歳 高2 広島)
「敷かれたレールを歩く」

日本語 英語 フィンランド語

私の留学体験は苦悩!努力!成功!みたいなイメージではない。ゆる〜く、人のおすすめの「敷かれたレール」に乗っかって生きてるだけでも楽しい素敵な体験はできる!どこを歩くかではなくて、どう歩くか、何を感じ、何を見つけるかが大切なんだ。

古賀南美(18 歳 高2 福岡)
「Love your『 自分スタイル』」

日本語 フランス語 英語 スペイン語 韓国語

流行や周りの意見に窮屈さを感じてた自分が、高校での新しい友だちとの出会いや、フランス留学で初めての価値観に出会って世界がパァッと広がり、自分を好きな自分になった!ありのままの自分を好きになればどんな場所でも生きやすく過ごせるよ!

LMP SILVER 3名

清水美緒(19歳 東京)
Dinh Thi Minh(22歳 ベトナム/東京)
森優希(24歳 静岡)

LMP BRONZE 5名

Tan Yan Yang(19歳 マレーシア/東京)
中村元哉(18歳 高3 千葉)
斉藤倫子(20歳 埼玉)
Goi Shinyuan(19歳 マレーシア/東京)
守屋日向(25歳 東京)

審査員特別賞 1組

The Ellipsis
 Chloe Chung Ling Li(25 歳 マレーシア
 Yeung Hei Ting(24 歳 香港)
 Yap Xiao Ting(23 歳 マレーシア)
 Ooi Hui Xin(20歳 マレーシア)

オーディエンス賞

1位 佐藤こゆき2位 中村心咲(16歳 高1 東京)/3位 守屋日向

詳細は公式ページでご覧いただけます。

08-1

カバ人のつぶやき

インドネシア語に「Sama Sama(サマサマ)」ということばがある。お礼を言う時に「Terima Kasih(トゥリマカシ)」と言うと返ってくることばの一つだ。いい感じのことばだな〜と以前より思っていたのだが、最近また考える機会があった。日本でも「ありがとう」に対しての返事は「どういたしまして」と言うことを皆知っている。と同時に日本語ではもう一つ「おたがいさま」と言う表現があることを考えたい。何か感謝を伝えたり表したりする時に言うことばだ。最近はこのことばを耳にする機会が減っているようだが、以前には全く同じではなくても、そのようなニュアンスで相手の人に話すケースがもっとあったように思う。

昨年から長野県・飯山での雪の学校やネイチャーキャンプを実施する機会に、「夜のレクソロジー」と題してお話しする機会をいただいた。夏の飯山は本当に緑が美しく、青々とした「田園風景」に目を奪われる。特に棚田と呼ばれる「水田」が広がっているのを眺めていると心が和んでくるのだ。それもあまり山際ではなく、広々とつながっていく場合は、どこからがその境目であるのかもよく分からないほどである。

その棚田を見ていた時に「この水田の水は皆で分かち合っているのだ」ということを思い出した。米が主食で、稲作を主な農業のもとにして生きてきた点が共通する、インドネシアの人たちの使うことば「Sama Sama」に感じた「いい感じ」のもとはこれかもしれないと思ったのである。畑作が基本の国々や地域に育つ人たちと、私たち稲作農業のもとに育ってきた人間の間には、少なくない感じ方の相違があるのかもしれない。
このことをテーマにしてお話をさせていただいたところ、後で小学生の男の子から「素敵だ!」との感想をいただいた。世界中で多様性を認めず、自分や特定の人を正当だと主張する言辞が飛び交っている今、もう一度この「Sama Sama」と「おたがいさま」ということばの持つ「感じ・心根」を皆さんと一緒に考えてみたいと思うのである。

(鈴木堅史・言語交流研究所代表理事)

08-2

海外ヒッポ

韓国ヒッポ:

『ことばはボクらの音楽だ!』翻訳

사까짱 本 コドボク가日本에서 出版되어 韓国 ヒッポmembers이 接近하기difficultた long time 이 있던 中에 this COVID19 로 online 活動이 活発해지면서、LINDOKU機会가 생겼다. one phraseずつreading 그 内容은以前과 different big 感動으로 approached. This like 感動을 together 感고 싶어 輪読을 start. 輪読은 内容을 理解하고 있는 自分의 体験 story 그 言葉의 image를 想像하게도 하는데、이러한 時間을 통해서 sentence 内容이나 深さ이 豊성해졌다. At last 一ヶ月에 一度 輪読会를 開게 되었는데 大人 members 뿐아니라、小学生의参加로 Korean 音を聞려주는 楽しさ도 있었다. 翻訳할 時 don’t understand well, difficult 部分、todos each other 熱中한 一言ずつ言葉을 加해 나갔을 時의 楽しさ을“ウラパナシ”コーナーを通해서 語하였다. 이러한 過程을 経치며、文字에 溶아 들어 있는 人과 그 文化를 考하는 時間이 되기도 했다.(柳美子 リュ ミジャ/ホスF・フェロウ)

LEX America:

LEXFest Celebrates the Light in All of Us!

We recently held our largest global online event to date, celebrating the diversity of the American experience through multilingual, multicultural stories from members and alumni, and a fantastic fireside chat with Suzanne Flynn. It was a joy to have so many LEX members participating from all around the world. Let’s keep getting to know each other. We invite you to visit us again soon. 皆で待っているから、just click here: https://www.lexlrf.org(Elizabeth White / Exective Director)

LEX México:

¿Participaste en CC4F con Hippo México?

大家好!12月に世界のフェローとメンバーは初めてCC4Fハイブリッドを一緒に楽しみました。このイベントの目的は一緒に私たちのプログラムの重要性を理解すること、メンバーの成長をどのように支援できる、テクノロジーを使ってより多くの人々に届ける y algo muy importante… ¡Poder hacer crecer Hippo en el mundo! After participating we feel with a lot of energy to continue with what we are doing and improve everyday towards our goal. 今もまだまだCC4F Bonus Workshopをやっています。ぜひCC4Fに参加したことない皆さんに今年に 기다리고 있어요(Fernanda Mares / Coordinator & Fellow)

08-3

インフォメーション

韓国語版SDカード&ブック『ことばはボクらの音楽だ!抜粋版①②』が完成。韓国ヒッポのメンバーが力を合わせて翻訳しました。英語・スペイン語・日本語と合わせて、ファミリー・地域のみんなで聞いて、歌って、語って、楽しみましょう♪

多言語雪の学校が長野県の飯山で580人の参加で開催されました。春のオンライン青少年交流も台湾、ベトナム、アメリカ、フランスと実施。今年はどんなストーリーが生まれたのかな?参加した皆さんの報告が楽しみです!

2022春のオープントラカレ講座開催中!幅広く様々な分野で活躍されているヒッポファミリークラブの研究協力者の皆さんが講師となり、今最も話したい内容を選んでくださっています。先生をお迎えしての準備会もあります。オンラインで計8講座、3月に4講座が終了、4月29日、5月8日の4講座は申込み受付中です。まだの方はぜひお申込みを!

https://sites.google.com/lexhippo.gr.jp/opentcl/